私は小学校への通学路を歩いている。
いつもより早く起きて、電車に乗らなくても歩いていける、と思って会社への道をえっちらおっちら歩いている。
なつかしいなぁと思いながら。
学校が間近になる。
そこで、行かなきゃならない場所は中学校のほうで、中学校は全く反対方向だったことに気付く。
(意識は『会社に行く』なのに目指すところは『中学校』)
『やっちゃったー』などと異様なハイテンションになって笑いながら歩き続ける。
学校の前にバス停を見つける。
このへんから気分が一気に焦り始める。
バスで行くしかない、と思って時刻表を見たら次のバスは8時10分。
バスは1時間に1本しかない。
会社(中学校)までは30分かかる。遅刻確実。
母に電話してすぐに車で送ってもらおうかと考えるも、社会人になってまで親に頼るのは、と思って悩む。
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