すっかり憔悴した私は折角の東京なのに遊ぶ気力もなく、日曜の昼間には名古屋行きの新幹線に乗りました。
名古屋に帰ってもやっぱり遊ぶ気力もなく、かといって家に帰る気も起こらず、攻殻の待ち時間に読もうと買っていた本を喫茶店で読むことに決定。
それが『アキハバラ@DEEP』。
おもしろかった。文句なく面白かった。
実は『アキバのヲタクたちがベンチャー企業をつくる話』というくらいしか筋を知らなかったのだけど、読んでみるとSF?だった。
いや、SFというカテゴライズはピンとこないかな。
続きが読みたい、というよりも早く終わりが見たい、ゴールに向かって一直線に伸びる光に満ちた道を走るような感覚で、一気に最後まで読んでしまいました。
この本を手に取ったのが攻殻イベントの日だったということに因果のようなものを感じます。
自意識を持ったAI『クルーク』、
ネットの海に解き放たれて、世界中を自由に泳ぎまわる銀色のバンドウイルカ、
ヒトの精神の動きを模したプログラム。
さすが石田衣良といわんばかりの秋葉原の情景もさることながら、それらが頭の中に活き活きと浮かんできます。
かくしてこの本のおかげで私は少し元気をとりもどし、買い物をして帰宅したのでした。
水木さーん、映像ありがとうございます~(;▽;)
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