雫井脩介『クローズド・ノート』読了
6月末には読みきっていたんだけど。
もうだいぶ前だけどS尻譲が「別に…」とのたまったアレの原作本です。
勝手にミステリーだと思い込んでたら違った。
青春小説?叙述トリックといえば叙述トリックなんだけど。
主人公は堀井香恵という大学生の女の子。
万年筆や児童文学や音楽や絵といった小物が随所に出てくる。
どんな話か、と訊かれると説明が難しいなぁ…
クローズド・ノートが物語を牽引するけれど、主人公に寄り添うストーリーテラーみたいな感じ。
悪い意味ではなくて、ここが!という見せ場がない。
そういう意味では大崎善生さんとか本多孝好さんに似てるのかもしれないけれど、これもちょっと違う。
すっごく良い!ってわけでもないけど、悪くはない…みたいな。
たぶん感情移入ができないからなのかなぁ。
もともとそれほど物語の登場人物に感情移入することはないのだけど、どうもすとんと落ちてこない。
なんか変な感想になってしまったな^^;
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