本多孝好「ALONE TOGETHER」読了。
医大を中退した主人公の「僕」が、医大の教授から依頼を受けて
ある女の子を見守る、という話。
でも常にその女の子がメインにいるかというとそうでもない。
バイト先の子どもだったりその親だったり彼女だったり、
色んな人たちとのエピソードがあって、
連作短編ではないけれど連作短編のよう。
ごくごく個人的なことになりますが、良二君という少年とのエピソードは、
自分自身、その恐怖を度々思うことがあるので印象深かった。
この人の話はなんだろうか…軽やかというか、凛、という感じがする。
過度に感情移入を強いるでもなく、一人称なのに少し距離があって、
かといって拒絶されているわけでもない。
小川洋子さんのように、読んだあとに心が温かくなる感じとも違う。
すごく静かで聡明で、琴線に触れる話。
こんな雰囲気の話が書きたいと常々思います。
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懐中時計が戻ってきました。
少し前の日記で書いたペンダントは実物を見ましたが、
金の色がちょっと違ったのと、思ったより小さかったので諦めました。
…でもやっぱり4万くらいだったら買ったと思う(まだ言ってる)
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