大崎善生『アジアンタムブルー』のこと。
パイロットフィッシュのことは前に書いてました。ははは。
主人公は編集者に勤める山崎。パイロットフィッシュと同じ。
それから彼の恋人の葉子と3人の女性。
葉子を癌でなくした山崎の、追想録のような小説です。
これはねぇ…最後でちょっと、ベタなんだけど泣いてしまう。
SM女王のユーカがすごく良いのです。あと(青)。
あいかわらず盛り上がりがなくて(悪い意味じゃないよ)、中盤ちょっと冗長かなぁと思わないでもないのですが、でもなかなか良い物語でした。
私は通勤途中に読んでいたのだけど、たぶん一気読みしたほうが面白い。
大崎さんはブリティッシュロックとフランスがお好きなんだろうな。
短編集『九月の四分の一』のことがちらちらと頭をよぎりました。
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