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アニメと本と音楽とチョコレートとお酒の日記
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2024/05/20 (Mon)
実は数日前に読了していた本の感想。

■本多孝好『WILL』

『MOMENT』から7年後、今度は森野を主軸にした連作短編です。
森野葬儀店が関わる3つのエピソードと、神田とのこと、そして両親のこと…
「プロローグ」から始まり「空に描く(REPRISE)~エピローグ」まで、一話ずつ読んでもいいけど、一冊で読むとその構成にいつも溜め息が出てしまいます。
ほんとに本多さんは連作短編お上手です。
特に「想い人」と「空に描く」「空に描く(REPRISE)~エピローグ」の3編は圧巻。
「爪痕」は少し怖い。『ALONE TOGETHER』に近いかもしれません。

泣くぞ泣くぞと思っていたら、案の定泣きました。
いや、もう、時間ネタ弱いとあれほど…!(いいがかり)
<ネタバレ>
最後の森野のご両親の葬儀やりなおしは、完全に涙腺決壊してました。
</ネタバレ終了>
新幹線の中でぼろぼろ泣く20代の女…なにごとかという感じだったかも。

『MOMENT』を読んでなくても十分に楽しめると思います。
少しだけミステリのテイストもありつつですが、謎解きというよりもその裏側、死んでしまった人たちの、遺された人たちへの愛情が胸に響く、素敵な1冊です。

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2010/01/09 (Sat) Trackback() Comment(0)
石田衣良『約束』『エンジェル』読了。
伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』読了。

石田さんの2作は会社の先輩から借りた本で、『約束』は短編集、『エンジェル』は長編。
なんというか、石田さんは連作短編か長編の人だなぁと思いました。
独立した短編って、なんか、悪くないんだけど、私はそうでないもののほうが好き。
背表紙に『たくさん泣いた後は、』って書いてあったんだけど、実は泣いてないですよ私…(苦笑)
『エンジェル』は死んだ人のお話。
この主人公、私結構好きなんだけど、お話としては…
ミステリになるのかもしれないけど、もしかしたら私、ミステリっていうジャンル自体があまり肌に合わないのかもしれません。
本筋よりもそこここにある小さなエピソードがおもしろかった…

『いつか、虹の向こうへ』は、元刑事が家出少女の騒動に巻き込まれる話。
巻き込まれるとは違うか。
血の繋がっていない3人の同居人や、過去の事件とか、色んな出来事が後半になって徐々に繋がっていって、後半一気に読めました。
というか、通勤途中の社内でこまぎれで読んでいたんですが、最初から一気読みすればよかったかなぁとちょっと後悔。


今回はなんか、これおもしろい!!みたいな感想じゃないですね…

◆メモ(ほかにも積読あるけど諦めた)
1Q84/村上春樹(今更買ってみた。読み中)
星の王子様/サン・テグジュぺリ
メルヒェン/ヘッセ
リルケ詩集/リルケ
木曜組曲/恩田陸
九月の四分の一/大崎善生
眠られぬ夜のために/ヒルティ
グリーン・レクイエム/新井素子

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2009/11/03 (Tue) Trackback() Comment(0)
本多孝好「ALONE TOGETHER」読了。

医大を中退した主人公の「僕」が、医大の教授から依頼を受けて
ある女の子を見守る、という話。
でも常にその女の子がメインにいるかというとそうでもない。
バイト先の子どもだったりその親だったり彼女だったり、
色んな人たちとのエピソードがあって、
連作短編ではないけれど連作短編のよう。
ごくごく個人的なことになりますが、良二君という少年とのエピソードは、
自分自身、その恐怖を度々思うことがあるので印象深かった。

この人の話はなんだろうか…軽やかというか、凛、という感じがする。
過度に感情移入を強いるでもなく、一人称なのに少し距離があって、
かといって拒絶されているわけでもない。
小川洋子さんのように、読んだあとに心が温かくなる感じとも違う。
すごく静かで聡明で、琴線に触れる話。

こんな雰囲気の話が書きたいと常々思います。

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懐中時計が戻ってきました。
少し前の日記で書いたペンダントは実物を見ましたが、
金の色がちょっと違ったのと、思ったより小さかったので諦めました。

…でもやっぱり4万くらいだったら買ったと思う(まだ言ってる)

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2009/10/03 (Sat) Trackback() Comment(0)
本日お休み。

久々にクロノクルセイド読んだらやっぱり面白かったです。
好きな漫画っていくつかあるけど、1番って言われたら今でもこの作品を挙げてしまう。

昔お世話になってた、クロノクルセイドサイトさんを、だめもとでネットで探してみる。
・・・ここで見つかったらすごいんだろうけどそんなことはなかったです。
今ごろどうしてるのかなぁと思ってしまう管理人さんはけっこうたくさんいる。

代わりに(?)

HIMEKAのC/Wが「さよならソリティア」のカバーだとぅ!!?
「C/Wには、自身も好きなアニメ「クロノクルセイド」より「さよならソリティア」をカバー」
の一文に、一気に親近感高まったよHIMEKA。

アニメ自体は好きになれなかったけど、歌はOP、EDとも好きでした。

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2009/06/16 (Tue) Trackback() Comment(0)
吉田篤弘『フィンガーボウルのはなしの続き』読了。
ずっと積読だったけど、読み始めたら速かったです。読みやすいったらない。

吉田氏別名義(クラフトエヴィング商会)の『すぐそこの遠い場所』がとても好きなので、どうしてもその内容とのリンクを感じずにいられない。
…ほんとにリンクしてるのはごくごく一部だと思うけど。
盛り上がりとか起承転結とかが好きな人にはもの足らないかもしれないけど、個人的にはオススメです。

蛇足。
フィンガーボウルにまつわるある実話があって、その話をネタに師匠の話を書こうと思ってて、タイトルを「フィンガーボウルの話のつづき」にしたら本のタイトルとかぶるがなorzと、積読されてたこの本を見ながら思ってました。
読んでみたらほぼ同じネタの話がこの本の中にあったYO?っていういかんともしがたい状況です。

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ライブの帰りにお酒飲んで、終電で帰ってそのまま寝てしまって体はだるいは顔はべったべただわでひどいことになりました。

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2009/05/30 (Sat) Trackback() Comment(0)


数年前にひったくりでキャッシュカードをとられて以降手付かずだった口座の整理と、保険加入手続きのため郵便局へ行ってきました。
徒歩で約30分(田舎クオリティ)。

口座の整理は住所変更もあって、結局自宅@愛知へ戻ってからになりました。
ああめんどくさい。

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恩田陸『夜のピクニック』読了。

ずっと読みたいなと思っていて、帰省中の退屈しのぎに買いました。
新幹線の中で読みきってしまったorz

本屋大賞受賞の本作は、タイトル通り、夜のピクニックの話。
全校生徒が夜を徹して80キロ歩く、その間のお話です。
同じクラスになってしまった異母きょうだいの2人を軸に話は進みますが、それぞれの親友、クラスメイト、さらにその従兄弟や兄弟等々、群像劇と思わせるほど、存在感のある脇役たちがとても魅力的。
80キロを歩く約24時間の間には、特別大きな事件が起こるわけではない。
ただ、それぞれが3年間胸に秘めてきた秘密や、
誰かの恋心や、本音や、激励や、将来の夢が
小さなエピソードとなって、ひとつの物語を作り上げていく様は、本当に圧巻で、素敵。
続きが気になって一気に読んでしまう、という力強いストーリーではないのに、気がつくと終わりに近付いている、まさに夜のピクニックのような物語です。

恩田陸さんはどの作品も新しいおもしろさがありますが、初めて読む人には本作が一番とっつきやすいかなと思います。

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『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)と『スローグッバイ』(石田衣良)も読みきったのですが、こちらの感想はまた別の機会に。

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2009/05/08 (Fri) Trackback() Comment(0)
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