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アニメと本と音楽とチョコレートとお酒の日記
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2024/05/08 (Wed)
大崎善生『パイロットフィッシュ』読了。
久しぶりに本の感想いきまーす。

大崎さんの本は、タイトルだけはいくつか知ってて、でも今まで読んでないっていうパターンだったんだけど、ちょっと前に『九月の四分の一』を読んで、一気に好きな作家さんの一人になりました。
『九月の~』を読んだときに、「なんかこの人の描く感じは誰かに似ている」と思ったんだけど(文体とかじゃなくて雰囲気というか匂いみたいのが)、解説で石田衣良さんが“こういうふうにかくのは大崎さんか本多孝好さんぐらいしか知らない”というようなことを仰っていたのを読んで納得。
そうだそうだ、本多さんの感じと似てるんだ。
で、昨日、古本屋で『パイロットフィッシュ』と『アジアンタムブルー』を購入したのです。

主人公の山崎はアダルト雑誌の編集部に勤める編集者。
学生時代の友人や、恋人や、仕事で出会った女の子や、編集長や同僚etc,etc.
とにかく登場人物が多い。
彼の所属しているグループの人数が多いのではなくて、彼が関係する色んなつながりがそれぞれ丁寧に描かれていて、連作短編みたいな錯覚に陥ります。

特別大きな事件や盛り上がりがあるわけではなくて、小さな、割と日常的といえることがいくつか起きる。
だから、何か大きなことが解決して、大団円、という終わり方じゃない。
少しずつ起きた小さなことが、解決したりしなかったり、あやふやだったり、そもそも『解決』という終わり方が存在しない出来事だったり。
始まりと終わりがある物語というよりは、ずっと長く続いている物語の一部を切り取って掬い上げている、という感覚に似ている。

村上春樹さんのような感じとも違って、割と読みやすいです。
あーでも、どうだろう…
今だから読んで「いいなぁ」と思えるのかもしれない。
たぶん、高校生ぐらいの頃の自分だったらツマラナイと思ってしまうかも。


最近、自分は『主人公しか存在しない話』があまり好きではないということに気付きました。
だから群像劇好きなんかなー
以前、ここ数年の少女漫画だったか社会学だったかについての記事で“最近の漫画には、主人公の両親や相手の家族や、ストーリーに直接関わる以外の友達などの存在が感じられないものが多い”というのを見たことがあって、その正誤はともかくとして、『この話はなんとなく好きになれない』と思うものってだいたいそうだったなーなんて思い返してみたりしたのです。これは蛇足。

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2010/05/30 (Sun) Trackback() Comment(0)
擬人化市場がかつてない盛り上がりを見せている中、とうとう買っちゃいました。


都道府県擬人化漫画『うちのとこでは』。


地元(岡山)が出てるネタばっかり探しちゃうのはまぁ当然ですよね。
ちなみに眼鏡男子です。

長編『夢の架け橋』でウッカリ泣きそうになったので購入したわけですが、なかなかネタとして面白かったです。
…広島×岡やm(ry


そして一時身を寄せていた埼玉の紹介文↓

<自分のことを典型的な、どこにでもいるごくごく普通の一般的な日本人だと思っている。東京さんは憧れ。近くて嬉しい。

…フラグ?

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2010/05/29 (Sat) Trackback() Comment(0)
しばらく積読してた漫画を一気読みしました。
やまざき貴子さんの『ZERO』って漫画。

5巻~最終巻まで一気に買ってそのまま積読してたんだけど、休日出勤から帰ってきてなんとな~く手にとって、気がついたらそのまま全部読んでた

もうね、4巻まで読んだのがだいぶ昔で、登場人物の関係とかも結構忘れてて「あれ?これってなんのことだっけ?」とか思いながらもばっさばっさと読んでました。
バツとガラシャが愛しすぎる…!!
なんなんだあの子たちもー!!!!(;皿;)
そんなわけで最終巻後半は泣きながら読んでました。
ひねくれてて憎まれ口しか叩けないのに仲間思いな子どもたちが愛しくて仕方ないのです。

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2010/04/18 (Sun) Trackback() Comment(0)
真剣にご祝儀貧乏です。
女子フィギュア、やっぱりろくに観れなかった…しょぼーん

ちまちまと感想消化いきまーす。

■本多孝好『FINE DAYS』
連作短編ではなく、短編集。期待を裏切らないったらないです。

表題作『FINE DAYS』は高校生の男の子と、とかく絵の上手い男の子と、
不良まじりの女の子と、そして髪の奇麗な彼女の話。
少しだけ怖くて不思議で、最後の1行を読んだ瞬間に
思わずもう一度初めから読み返したくなるお話です。
青春と呼ぶにはちょっと生臭い、というかローかな。

『イエスタデイズ』はとても素敵な時間ネタのファンタジー、
『眠りのための暖かな場所』はサイコというか超能力?ネタ、
『シェード』はメルヘンチックな現代のファンタジーという感じ。
シェードは草迷宮(←攻殻ね)が好きな人だったら間違いなくくると思います。

タイトルのつけ方が上手い作家さんというと、本多さんか石持さんかなと思うけど、“眠りのための暖かな場所”は、もうダントツでした。
タイトルの穏やかさとは違える内容ですが、確かにこれでなければと思えてしまう。
こういうタイトルセンスが欲しいです。

古書で100円でしたがいい買い物しました。うふふ。

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2010/02/25 (Thu) Trackback() Comment(0)
本多孝好『FINE DAYS』読了。
石田衣良『40』読了。
恩田陸『木曜組曲』読了。
大崎善生『九月の四分の一』読了。
新井素子『グリーン・レクイエム』途中。

なんかもう一冊読んだ気がする…金城さん?

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2010/02/21 (Sun) Trackback() Comment(0)
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